ヨガ哲学と聞くと「ちょっと難しそう」
そう思う方も多いかもしれませんが
いえいえ
実は、自分と暮らしがシンプルになるヒントがたくさん詰まっているんです。
今回は、サントーシャ「知足」について解説します。
サントーシャは、足るを知ること
サントーシャ(知足)は、やるべき5つの行い(ニヤマ)の2つ目
自分が持っているものに目を向けて、満足する・感謝する
今、ここにあるものから
幸せを見つけていくということです。
今に満足すること
今に感謝すること
多くを求めすぎないことで、自分らしい生き方に気づくことができます。
しかし、日常でイライラしたり、ストレスを感じることが多いと
満足・感謝の気持ちを忘れていまいがちですよね。
シンプルですが、難しいこともあるかもしれません。
そんな時は、自分の足りていることを書いてみてください。
紙に
スマホのメモに
手帳の片隅に
足るを知るって大切なことですよね。
落ち込んだり、悲しくなったりというネガティブな感情は
時々あらわれることがありますが
そんなネガティブな感情をコントロールし、精神を安定させてくれる方法が
ヨガ哲学に記されています。
ヨガ哲学には、今の自分や暮らしを好きになるヒントがたっぷり詰まっているんです。
ヤマは、してはいけない5つ
ヤマは、社会的生活を行う中での5つの制戒
ヨガマットの上に立っていない時間にもヨガ的な行動を心がけることで
ヨガの効果が一気に深まるという教えです。
1.アヒムサ(非暴力)
他人に対しても自分に対しても、物質的・言語的・精神的に暴力を行わないこと。
2.サティヤ(正直)
嘘をつかないこと。自分の心にも正直になること。
3.アスティヤ(不盗)
執着心を持たず、自己中心的な行動をやめること。他者の物や時間、信頼を奪わないこと。
4.ブラフマチャリヤ(禁欲)
エネルギーを必要なところに集中するために利己的な欲を満たすことをやめること。
5.アパリグラハ(不貪)
欲望を捨てること。物事に執着しないこと。
ニヤマは、実践すべき5つ
5つのニヤマ
自分自身の内側の清らかさを磨くための実践。
1.シャウチャ(清浄)
ネガティブな思考を避けること。心身が清らかな状態に保つこと。
2.サントーシャ(知足)
自分自身に与えられたものに満足すること。当たり前にあるものへの感謝を忘れないこと。
3.タパス(苦行・熱業)
苦しい状況があったとしても成長の糧と捉える
自身の内側から訪れる欲求と向き合い悪い習慣を断ち切ること。
4.スヴァディアーヤ(読誦)
自己学習を続けること。心を良い方向へと導く本を読むこと。
5.イシュワラ・プラニダーナ(祈念)
神への信仰。自分の内側にある尊い存在に向けて祈る。
ヤマは、社会的な行動
ニヤマは、自分自身の心のあり方
八支則は、ヨガをするときだけではなく
日常生活を送るうえで大切にしたい考え方です。
今回は、満足と感謝について
みなさんが改めて考えるきっかけになれば幸いです。
当たり前が、当たり前じゃない世の中だからこそ
感じて欲しいなぁと思います。